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ダックスフンドのロングヘアードのお手入れ方法
ダックスフンドのロングヘアードのお手入れ方法

ロングヘアードのコーミングについて

ロングヘアードの場合は、

コームの細目を使い念入りにとかします。

 

コームはブラシと比べて、

根元までしっかりとかせるので皮膚のマッサージにもなります。

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ダックスフンドのロングヘアードのコーミング頻度

コーミングは3日に一度程度に行いましょう。

 

それ以上とかすと、

とかしすぎで皮膚や被毛を痛めてしまう事もあります。

 

3日も経たないうちに毛がもつれてくる場合は、

コーミングの際に静電気防止スプレーをかけると、もつれにくくなるのでおすすめです。

7の部位に分けて、くまなくとかします。

全身とかし残しのないように、

7つの部位に分けてとかしていきましょう。

 

1.耳

2.胸部

3.前足

4.胴まわり

5.お腹、生殖器周辺

6.おしり~後ろ足

7.しっぽ

 

まずは右半身をとかし終えてから、左半身をとかします。

 

顔や頭は毛が短いので、さっと整える程度で良いでしょう。

 

基本は、毛の流れに沿って頭からおしり、背中からお腹へとかしていきます。

 

毛の方向が整うと、よりツヤが出ます。

 

▼基本姿勢


(ミニチュア・ダックス、コーミングの際の基本姿勢)
(ミニチュア・ダックス、コーミングの際の基本姿勢)

↑上記写真が基本姿勢です。

 

マズル(口吻)を軽く包み込むようにして持ち、頭部を固定します。

 

動き回らないよう、犬を落ち着かせてからコーミングを始めましょう。 

 

また、お腹や足の飾り毛をとかす時は、

顔の下あたりで前足を持ち、後ろ足2本で立たせます。

 

▼トリミング台を作りましょう


ダイニングテーブルなどにタオルや新聞紙などを引き、

人の腰よりも高い位置に犬を乗せましょう。

 

犬との距離が近くなるので、お手入れがしやすくなります。

 

部位ごとのお手入れの仕方

【1】耳


まずは耳の表面をとかします。

 

耳の付け根(上端)から耳の先(下端)までを3等分し、

上から3分の1ずつコームでとかしていきます。

 

耳には、細くて長い飾り毛が生えているので、

頭部で一番毛玉になりなすい部分です。

 

ミニチュア・ダックスは耳が大きいのでとかしにくく感じますが、

 

耳の下に手を添えて支えると安定します。

 

そして耳の表面はもちろん、

耳をめくり裏側耳の穴の下の細くて柔らかい毛も忘れずにとかしましょう。

 

ポイント

▼コーム使いの基本


コームを入れた時のまま手首を動かそうとすると、

途中でもつれた毛があった場合、毛や皮膚が強く引っ張られてしまいます。

 

コームを起こすように手首を動かし、

小分けに何度かとかす事で、もつれている部分を徐々にとかす事が出来、毛や皮膚への負担を減らす事ができます。

 

・少し斜めに寝かせてコームを入れます。

コームと親指とそれ以外の指ではさむように持ち、

とかす方向に歯先が向くように斜めに入れます。

・手首を返しながらコームを動かします。

斜めに入れたコームを、

手首を返して起こすように動かし、毛先から抜いていきます。

 

【2】胸部


胸部をとかす時は、

顎と首を真っすぐ伸ばしてとかします。

 

胸の飾り毛までしっかりとかしましょう。

 

顎の下は、首輪があたってこすれる為、とくに毛束になりやすい部分です。

 

普段見えにくい部分なので、

顎を持ち上げてとかし忘れないように気を付けましょう。

 

顎の下からとかし始めますが、

飾り毛の最後までは範囲が広いので、4回程度に分けてとかします。

【3】前足


前足の飾り毛や付け根の毛は長いので、

動く時にこすれて毛玉になりやすい部分です。

 

4本足で立たせたままではとかしにくいので、

前足を持ち上げて、後ろ足2本で立たせるのがおすすめです。

 

前足の飾り毛がまっすぐ下に向き、

前足の付け根の毛を見ながらとかす事が出来ます。

・飾り毛を下に向けてとかします。

前足を肩の関節と同じ高さまで持ち上げ、上から下へとまっすぐとかします。

 

・付け根も見ながらとかします。

肘を伸ばして足を持ち上げましょう。

 

足先は肩甲部より、やや上に持ち上げると前足の付け根が見えます。

 

上から下に少しずつとかしていきます。

 

ポイント

足を持ち上げる際、力まかせはNGです。

 

関節の可動域(動かせる範囲)を超えないように気をつけましょう。

 

(ダックスフンドの部位ごとの手入れ方法)
(ダックスフンドの部位ごとの手入れ方法)

【4】胴まわり


胴まわりの毛は2方向で、

頭からおしり、背中からお腹へと流れています。

 

この毛の流れを意識してとかすのがコツです。

 

まず立たせ状態でマズルをおさえて固定します。

 

頭からおしりをとかした後、

背中からお腹へに向けてとかすのを繰り返し、4~5回に分けて少しずつ首からおしりまでをとかします。

 

この時、

・きちんと飾り毛の先までとかしきる事

・周囲の曲線に沿って、弧を描くようにコームを動かす事

がポイントです。

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犬のがんこな毛玉の処理方法

耳や首、足の付け根などは毛玉が出来易い部分です。

 

がんこな毛玉は、

コームを縦に入れて優しくほぐしましょう。

【1】指でほぐします


固まった毛玉は、コームが入る隙間が出来るまで、指で裂くようにぐします。

 

【2】コームを縦に入れます


手でほぐした毛玉の隙間に、

コームの先の方だけを縦に入れ、毛先に向かって持ち上げるように細かく動かします。

 

耳の付け根を、コームを持っていない方の手で固定しながらとかすと、耳全体が引っ張られる事なくとかせます。

【5】お腹、生殖器周辺


ダックスは足が短い為、

お腹の毛を引きずって歩きがちです。

 

ゴミが絡まった所から毛玉になる事もあります。

 

毛が絡まる前に、コーミングのでゴミを落としてあげましょう。

 

お腹や生殖器周辺は、利き手でコーム、もう片方の手で前足を支え、後ろ足で立たせた状態で、お腹の中心を上から下へとかします。

 

この時、

腰に負担がかからないよう手早く行いましょう。

チェック

▼男の子の場合


生殖器の周りを、上と下に分けてとかします。

 

生殖器にコームが当たらないように気を付けましょう。

【6】おしり~後ろ足


おしりは排泄のあとに汚れてしまう為、

毛がからまりやすいくなっています。

 

肛門は普段しっぽの下に隠れているので、汚れや毛のもつれに気付きにくい部分でもあります。

 

まず片手でしっぽを持ち上げ、おしりをとかします。

 

肛門を傷つけないように毛をかき分けて、とかし残しがないよう、よく見ながら丁寧にとかしましょう。

 

ポイント

肛門や生殖器まわりは、

皮膚がデリケートです。

 

肛門や生殖器の位置を確認してから、コームを入れましょう。

【7】しっぽ


まず、しっぽ全体をとかします。

 

しっぽに手を添えて持ち上げ、

しっぽの付け根(おしり)からしっぽの先端に向かってとかしていきます。

 

次に飾り毛を整えます。

 

しっぽの先を持ち上げ、

垂れている長い飾り毛を根元から毛先に向かってとかします。

 

毛足が長いしっぽは、

斜めに持ち上げると飾り毛が下に垂れるので、コームを入れやすくなります。

静電気防止スプレーを活用しよう

▼被毛のストレスは最小限に


 

ロングヘアードの場合は、3日に1回のコーミングが理想です。

 

それ以上頻繁にしすぎると、

皮膚や被毛を痛める可能性があります。

 

もつれやすい毛質の子は、コーミングの際に市販されている犬用の静電気防止スプレーを 拭きかけましょう。

 

毛あがからまりにくくなり、切れ毛予防にもなります。

 

3日に1回のコーミングのペースを守り、とかしすぎを防ぎましょう。

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